05. 「歌」に関するあれこれ

2013年2月26日 (火)

この期に及んで...

先日、都内某所、とある高級マンションの一室。俺はあるボイトレ教室を訪ねた。先生は去年の夏と同じ。ボイトレ本を何冊も出している業界の第一人者(たぶん)。綺麗な女性だ。今回は30分の完全プライベートレッスン。俺はレッスン生として正式入会したわけではなく、DVD教材を買った特典として、単発のレッスンを受けに来た。

あいさつもそこそこに早速レッスン開始。まずはDVD教材に関する質問タイム。俺は普段の自主トレで気になっていたことをいくつか質問した。それに先生はサクサクと簡潔に答えていく。「はい、わかりました。m(_ _)m」と俺。

そしていよいよ声出し。ブレスの確認をしてからチェストボイス(中低音)の練習だ。ピアノの伴奏に合わせて

 ma ma ma ma ma ♪
 a a a a a ♪

と、簡単なスケールを歌っていく。伴奏は段々低くなり、次に段々高くなる。家でいつもやっているのと同じなので、とりあえず無難にこなした。先生も「まあまあ」出来ていると。ただ、やはり高音に行くと少し力が入っているらしい。


で、次にファルセットの練習。これが出来なかった(泣)。家では何とかそれなりに出来ているつもりだったのだが...

まず響いてる場所が違う。俺のは喉のあたりで響いてしまっているが、正しくは鼻の前あたりで響きを感じなくてはならない。確かに俺のは喉で響いている感じがするが...(で、どうすりゃいいの?)

口から下は完全に力を抜いておかなくてはならない。声を出す前の何もしていない体の状態。それを微動だにさせず、鼻(顔の前面)だけで音が舞う感じ。

息を吸いすぎてはいけない。息を奥まで吸うとそれを出す時に「うっ」っとなる。それがもう「無駄な力」が入っている証拠。空気の流れはほんの口先だけ。響いているのは鼻だけ。それが正しいファルセットらしい。

言われたことをイメージして何とかやってみるが、ちょっとでも頑張ると「はい、力入ってる!」と即ダメ出し。言われてみれば、まあ確かにちょっとは力が入った気がしないでもないが...(汗)。

ちょっとでも「引っ掛かり」を感じたら即アウトなのだ。息(声)の流れが一切抵抗を受けてはいけない。


先生にはすべてが見えている。俺は自分の体なのに、わからない。先生の言葉だけを頼りに、自分の内側の感覚を暗中模索する。雲をつかむような、繊細で微妙な技術だ。

夏のグループレッスンでも思ったことだが、今回のプライベートレッスンで確信したことがある。

 こりゃ、ちゃんと通わなきゃ絶対に身につかない!

家で1人でCDやDVDで練習してても、正解が分からないのだから直しようがない。正解は、とりあえず先生しか知らない。

夏以来、俺がやってきたことは、ほぼ無意味(泣)... ってこともないと思うけど、ファルセットに関しては、やらないほうが良かったぐらいかも...

俺が最初にした質問もズレていた。質問したのは、正しいファルセットができるようになってからの話(声帯のコントロール)。まだまだそんな段階じゃなかった(苦笑)。

声帯の繊細な動きを感じとるためには、それ以外の部分がシ~ンと静まり返っていなくてはならない。まずはその状態で声を出せるようにならないと、微妙なことは何もわからないのだ。

ここで教えているのは「何とな~く少しは声が出るようになった気がする」とかいう、気分的で曖昧なボイトレではない。ここには、明確なスキルとしての発声を習得する本物のボイストレーニングがあった。


たった30分。あっという間にすぎた。結局、ファルセットについては自分がダメだということが分かっただけ。でもいつも先生がメルマガ等で言っているように、「ダメなことに気づくことがスタート」だ。『力を抜いて』というタイトルのついたこのブログがもうすぐ終わるというのに... 今ようやくスタートライン(苦笑)。


どうする... これから。

これが身についたら凄いことになると思うが...


10年前なら...

英語のガリ勉に大枚をはたく前なら...

今はちょっと、このお金は出ない...
(いや、お金の問題じゃない)


もう少し「デビュー」を遅らせるか...


いや、そんなわけにはいかない!

だってもう、信号は青なのだから...


この道は何度も何度も通った道。何かを習って、何らかのものを得て、それでおしまい。どこにも行けない。俺はいつも順番が間違っているのだ。

まず飛び出さなくては!

新しい道へ。

何も持たずに... 行きたい場所へ。


恥ずかしい歌、みっともない歌声、かもしれない。

でも心を込めて歌うしかない...


そんなことを思いながら電車に揺られる家路。i-pod のイヤホンからは、絢香が気持ちよ~くファルセットを操る歌が聞こえていた(苦笑)。


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 (→参考記事:『禁断の手』)

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2012年11月23日 (金)

歌姫になるには...

お気に入りの海外ドラマ『glee』(シーズン2)より。

--- How to be a diva (歌姫になるには?)

Mercedes : Being a diva is all about attitude...(大切なのは心構え) It's all about... taking no nonsense from nobody.(誰に何を言われても気にしない)

Rachel : Being a diva is all about emotion.(大切なのは感情) In fact, you feel so much emotion that it cannot be physically contained... Sometimes you have to... push, push your feelings away! (気持ちを外へどんどん吐き出す)

ぐらつかない自分を持ち、溢れる感情を素直に表現する...
ってことかな。

覚えておこう。


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2012年9月21日 (金)

ボイトレで見えてきたもの

日々の生活にボイトレを組み入れてそろそろ3ヶ月。さて効果のほどは... う~ん、どうでしょう(笑)。

ただ、ボイトレを始めたせいで、普段の話し方(発声)がすごく気になるようになった。子育て中の主夫って、怒ったり怒鳴ったりがすごく多くて、その度 「ううっ、喉が...」ってね。

妻との口喧嘩や子どもへの説教が熱を帯びてくると、それこそ体中に力を込めてガミガミくどくど熱弁を振るうもんだから(のび太のママみたく?)、発声理論としてはホント、ダメダメな声の出し方。たぶんもう20年以上、この話し方(歌い方)でやってきたんだからホント嫌になるよな (トホホ、苦笑)。

昔は全然気づかなかったんだけどね~。最近は喉に悪いしゃべりかた(歌い方)すると、すぐに喉が悲鳴をあげるよ。

喉を守るためには、歌が上手くなるには、日々穏やかに、優しく微笑みながら暮らさなければならないのか。まあ、それはいいことだけど。

妻は 「森本レオとか姜尚中みたくしゃべりなよ」 などと言ってくるが...(笑)。

いつか俺の歌が生まれ変わった暁には、性格まで変わっているかもしれないな。


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2012年7月19日 (木)

はじめてのボイトレ体験

先日デモに立ち寄った日の「都内に用事」というのは、実はボイトレでして。参考にしているボイトレ本の著者が「読者限定レッスン」というのを格安でやってくれるというので行ってきました。

約1時間半のグループレッスン(11人)。生徒は意外にも年配の方がほとんどで、俺は若手の部類? みんな頑張ってるな~。

1回こっきりのレッスンではあまり多くのことはできないということで、今回は「ブレス」にテーマをしぼった内容でした。軽い解説のあと、俺たち生徒は一人一人、息を吸って「あ~」。それだけで先生は、それぞれの問題点をズバズバと指摘・修正していきます。

ポイントは・・・

1)とにかく全身、何が何でも力を抜く。
  体中ぐにゃんぐにゃんのだらんだらん。
  (ただし意識だけはピッと集中!)

2)息(ブレス)はとにかくとにかく少なく。
  しゃべるときの無意識の呼吸ぐらい。

とにかく、これを繰り返し繰り返し強調していました。

個人的に指摘してもらったのは、「声が前に出ていない。口の中にこもっている感じ」とのこと。これは昔、バンド仲間のおかっぺにも指摘されたような...(汗)。 で、

3)吐く息に声を乗せてまっすぐ遠くへ飛ばす。
  口から矢印が出て行くイメージ。

この先生のボイトレ本は3冊しっかりと熟読して、それなりに練習もしていったので、少しは自信があったのですが、やはり見る人が見るとすぐに欠点がわかるものなんですね~(苦笑)。

とにかく
 もっともっと力は抜ける...
  もっともっと声は楽に出せる...

そう自分に言い聞かせ、これからも練習に励もうと思います。


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2012年3月25日 (日)

音痴が治った?

1月末、俺は2月4日の歌会を目前に控え、「さて、今回は何を歌おうか」と考えていた。

とにかくオリジナルを歌い続けるか。たぶんそれがあるべき姿だし、特に準備もいらないので一番楽でもある。でも5曲しかないオリジナルは、もっと「ここぞ!」という時のためにとっておきたい気もするし、気持ちを入れずにただ回数だけこなすというのは... 今はまだ、新曲を完成させる気もしないし...

それより何かコピーをやってレパートリーの幅を増やそう。新しいギターテクを練習する余裕はないが、プロの歌詞やメロディー、コード進行を体感しておくことは、今後の曲作りにもきっと役立つはず。ということなら...

最初に思いついたのは奥田民生。以前このブログにも書いたが、久々に「広島球場ライブ」のDVDを見てみる。で、持っている「歌本」やらネットやらを駆使して、何曲か歌詞とコード進行を入手。早速あれこれ試してみるが...

ん? 何か違う。これも... これも... 何かしっくりこない。ちょっと上手く行かないところがあるとすぐに投げ出し、何故か根気が続かない。新しい曲に挑戦するときのワクワク感が沸いてこない...

何だろう、これは。俺って夏男だから、冬はイマイチ気分が乗らないのかも。こういうとき、自分の気持ちに嘘をついて空元気を搾り出すのは良くない...

ってか、やはり、このDVDの弾き語りはすべて、奥田民生が歌うからいいのであって、俺が真似してもダメなんじゃないか。これは奥田民生の心の叫びであって俺の叫びではないのだから。ってか俺、長年の民生ファンではないので、曲への愛が(聴き込みが)まだ足りないのかも...

そんなこんなで今回は、とりあえず奥田民生は封印した。もっと気分が乗ってるときに、もっと曲を心に染み込ませてから再挑戦かな。


というわけで... テンション低くてもできる曲。今の気持ちに合った曲。俺が本当に好きで、心に染み付いている曲... と考えてたどり着いたのが、渡辺美里の『サンキュ』だった。これなら...

スコアはないので、仕方なしに耳コピ。ってか、歌いながら適当にコードを付けていった。本物はどうか知らないが、俺がつけたコードは、あっけないほど簡単なCのスリーコード。ちょこっとだけ経過音?を挟んで...ものの10分ぐらいで完成した(昔に比べれば少しは成長してるのかな?)。弾きながら歌ってみる...

気持ちいい。う~ん(感動)。
よし、おっけー、これでいこう。

が... ほっとしたのも束の間、俺はICレコーダーで録音した自分の歌を聞いて愕然とした。coldsweats02

ええっ! こ、これは...

全然よくない。まったく感動できない。え?これどういうこと? 音程が所々怪しいってのはある。でもそれだけの問題か? 何というか、レコーダーから聞こえてくる俺の太いガラガラ声が... 俺が歌いながら感じている曲の世界観とまるでかけ離れているのだ。

う~ん... これは参った(汗)。こんなにいい曲なんだから、こんなにいい歌詞なんだから、誰が歌ったって、どんな声で歌ったって感動するに決まってる... それはあまりにも甘かった。俺の歌う『サンキュ』は、全くその良さが伝わってこない。棒読みで退屈なお経のようだ...(超・苦笑)。

ぶっちゃけ俺、歌詞とメロディーさえ良ければ、人は感動すると思っていたふしがある。だからこそ曲づくりに必要以上に時間をかけるし、曲は作る段階で練りに練っておけば、あとは歌詞を間違わずに歌うだけ、ぐらいに...

でも違った。歌は作っただけではまだ半分。誰が歌うか、どう歌うかで、伝わり方は全然ちがう。素材をどう料理するかで、表現の幅は無限に残されているのだ。だから歌手っていう仕事があるんだよな。そんな当たり前なこと... sweat02


さて、どうしたものか。このままじゃあ人前に出せない。出す気がしない。でもこれをやりたい...

問題点は何か。たぶんこの歌を歌うには、俺の野太いガラガラ声はどうにも耳障りなのだろう。もっとまろやかに、やさしい感じにならないものか...

もっと力を抜いて、やさし~く歌ってみよう。そう思って歌ったとき、自然に出てきた声が...

文章で伝えるのは難しいが、溜息のような、冬の朝に白い息を「は~っ」ってするような、喉で響かない声...(かな?)。

キーは低いまま。声質だけ変えて歌い進める。すごく歌いやすいし、歌っていて気持ちいい。同じ歌なのに、さっきとは歌っているときの感覚がまるで違う。

う~ん、いいね~。やさしげだね~。

サビの高音部に来て、自然にファルセットが出た。

おおっ いいね!

人生初?のファルセット! 若い頃はどんなハイトーンの歌も地声で青筋立てて押し切ってたからな(苦笑)。オリジナルは高低差の少ないだら~とした曲ばかりで、ファルセットの出番なんてないし(笑)。

いや~、いいんじゃん?

歌い終えて、俺は思わずニンマリ。
ワクワクしながら録音を聞いてみる。

う~ん...

聞いた感じはあまり変わらない。微妙に柔らかいが、やはり俺のガラガラ声だ。でも...

でも何かいい。 ほんの少しいい... いや、すごくいい!

なんでだ?!

音程がいいのでは? 音程がジャストで来てるのでは?

今まで俺は、歌ってる時と、録音して聞いた時のギャップにずーっと悩んでいた。それはよくある「違う人の声みたい」という、声だけの問題ではない。音程が違うのだ。歌っている時はバッチリ音程が合っているつもりなのに、録音を聞いてみるとあちこち、あるいは全体に、ぼわ~と音程が外れている。かすかに、でも絶対に。いつも気分は「こんなはずじゃ...」だった(苦笑)。

でも! 今回のこの録音は、ジャストで来ている! あるいは十分許容範囲内に入っている! 歌っていた時に自分で聞いていた感じと、録音を聞いた感じが、同じなのだ。同じなのだ! これは気持ちいい! これで下手と言われるなら、それはそれでしょうがないと思えるから...

俺はファルセットの位置や最高音などを入念に確認し、音程に注意しながらもう一回歌ってみる。

気のせいかな? でもなんか超うまいんですけど...

俺は何度も歌っては録音し、歌っては録音し、従来の歌い方でも録音して聞きくらべ... キーもカポなしのCから4カポまで、いろいろと歌い比べ、聞き比べ... やっぱり上手いと思うけど...


妻の帰宅後、俺は恐る恐る「あの~、聞いてもらいたいものがあるんですけど...(笑)」。

はじめに従来の歌い方で歌った録音。妻はいつもと同じ微妙な苦笑で「うん、いつもと同じ(=下手)だね」。

次に新しい歌い方で歌った録音...

妻、「ん?... おっ... えーっ? いいんじゃん?」

結婚以来10数年、俺の歌にダメ出しし続けた妻から、ついに、ついに、OKが出た! 俺は嬉々として上述のウンチクを語り、妻も「へ~っ、お父さんこんな歌い方できるんだ? 声も何か個性あるかも...」と感心している。

ついに、ついに、長いトンネルから抜けた。未来が開けた。歌は上手くなるんだ! 音痴は治るんだ! こんなことって...

悩みの先には答がある。人間やればできる。歳をとっても人は成長する... ワッハッハ... 笑いが止まらなかった。

これが本物なら、こりゃあ革命だぞ! My revolution だ!

この歌い方を知らなかったわけではない。少なくとも「今月の1枚(09年5月)」を書いたときには知っていたし、自分もこういう声が出せることは、たぶん知っていた。でも、これを意識的に使ってみようと思ったのは、たぶん今回が初めて。もっと早く気づけばよかったよ。

でもなぜ、この歌い方だと音程が合うのか、それは謎だ(笑)。

歌っているときの感覚(空気の流れとか自分への聞こえ方とか)は劇的にちがうのに、録音から聞こえてくる声質の違いはごくわずか。ただ音程だけがすごく良くなる。不思議だ。

ま、いっか。結果オーライ。これも俺の声。いや、これこそが俺の声なのかもしれない。何か新しい自分に戸惑う思春期のような、嬉し恥ずかしい気分だった。


さて、歌会、もう1曲は何にしようかなあ... やっぱオリジナル? 気分的には 『種を蒔く』 あたりかな... なんて考えていたら、前にも書いたように天ちゃんからメールがあり、アリスの『チャンピオン』をやることに。

アリスと言っても2人で歌うわけではなく、天ちゃんはエレキの伴奏に徹する。ボーカルは俺1人の担当だ。

ユーチューブでアリスのお手本を聞きながら... そうだ、新しい歌い方を発見した今なら、谷村新司と堀内孝雄の歌い分けができるぞ(笑)。谷村新司は新開発の抜き気味の声で、堀内孝雄は元々の俺の男らしい地声で...

早速録音して聞いてみると... う~ん、やはり谷村部分、少し音程がいい気がするなあ。


そして2月4日、歌会本番。お客が少なくいつもよりしんみりとした雰囲気の中、ちょっと寒い『チャンピオン』と(笑)、しっとりとした『サンキュ』を歌った。1曲目の『チャンピオン』はさておき、『サンキュ』は、心地良い緊張の中、イメージ通りに歌うことができた。お客さんに伝わったかどうかはわからない。でも自分には伝わった。自分が元気になった。客席に戻った俺はきっと、かわいらしい、満足げな笑顔をしていたことだろう(笑)。



さて、ここで話が終わればいいのだが...
(今回も長引きます... 苦笑)



それからわずか2週間後の2月18日にも、俺は歌会に行かなくてはならなかった。『歌会日記(9)』にも書いたように、この日は大学時代のかわいい後輩Aけんがゲストだからだ。今回はたぶん「ここぞ!」という時なので(笑)、俺は迷うことなく、オリジナル2曲を歌おうと決めていた。

「音痴は治った」、「聞き苦しい声も少しは緩和された」、もう恐れるものは何もない。俺は本番の数日前、演奏予定の『種を蒔く』と『第4コーナー』を「新しい歌い方」で練習してみた。ICレコーダーで録音しては聞いてみる、を繰り返す。が...

『種を蒔く』
う~ん... 多少は上手くなってる...(かなあ?)。でもやっぱり、歌っている時ほどは劇的な変化は感じないなあ。

『第4コーナー』
う~ん... あまり違いが分からないなあ...

ってかね、オリジナルは俺、そんなに音痴じゃないんですよ(たぶん)。自分で歌いながら作ってるから、自然と歌いやすい音域に納まってるし、自分の声と歌のイメージは元々合っているはずだし...

俺は思ったほど劇的な変化がないことに戸惑いながら、他のオリジナルもすべて歌ってみた。そして重大なことに気がついたのだ。

新しい歌い方にはパワーがない。低音とは言え、たぶんほとんど裏声のような状態のささやき声なので、地声のようなパワーは出ないのだ。

この「ささやき系」の声がハマるかどうかは曲次第で、『焚き火』のようなバラード?は、そう言えば元々この声に近い声で歌っていた(爆)。でも他の曲は、あえてやさしく歌う必要はなく、『大往生』に至っては、この歌い方で歌うと全然雰囲気が違ってしまう。本当は能天気なお祭り騒ぎ風の曲なのに、何か妙にしんみりと、説教じみた歌になってしまうのだ(苦笑)。

う~ん... これはいかん。sweat02

さらにもう1つ、気になる点が...

歌詞が聞き取りづらいような気がするのだ。口先でしゃべるように歌っていた今までの歌い方に比べ、新しい歌い方はもっと喉の奥のほうから溜息のように言葉が出てくる。録音して聞いた感じではあまり変わらないのだが、歌ってる本人としては、これでしっかり伝わっているのか不安になってしまうのだ。気のせいか、慣れの問題か、あるいは滑舌などの訓練が必要なのか...

「歌の道」はそんなに甘くはなかった。

どうやら今回の「音痴が治った?」騒ぎは、俺の歌い方が全面的に進化したわけではなく、歌い方(声の出し方)のバリエーションが1つ増えた、というだけなのかもしれない。

ま、それでも十分大きな1歩ではある。曲によって雰囲気を変えることができるし、1曲の中でメロディーや歌詞の変化に合わせて、地声と「ささやき声」をミックスしていくこともできる。

ただ、その場合、勢いを犠牲にして音程をとるか、音程を犠牲にしてでも勢いをとるか、常に微妙なさじ加減を迫られることになる... (泣)。

というわけで、「これで未来が開けた」、「こりゃ革命だ」と、あれほど舞い上がった俺の気持ちは結局、「な~んだ、やっぱり甘くねーな」という無難なところへと降りてきたのであった(苦笑)。


2.18 歌会。『歌会日記(9)』に書いた通り、そんなこんなで演奏はいつもの通り、悪かったような、良かったような...

偶然出合ったシンガーソングライターHDI君とのトークの中で、俺が、「声なんて普通、最低2オクターブぐらいは出るんだし、物真似みたく、いろんな声を出すことだってできる... 一体 『自分の声』 って何なの?」みたいなことを言ってみると、HDI君は

「ぶっちゃけ(今しゃべってる)その声ですよ」

と、俺の胸を指差した。一瞬ドキッとした。そういえば昔、ぎたろー先生も同じようなことを言ってたな(→ 『苦悩』参照)。たぶん答えは、ここらへんにあるのだろう...


翌日、妻が iPhone でカラオケのアプリをダウンロードした。このアプリとICレコーダーがあれば、自宅で超簡単に、いくらでも歌の練習ができる。すごい時代になったもんだ。俺は早速、何曲か歌ってみた。う~ん、やっぱり普通に下手だな(苦笑)。

その後も家族4人で争いながら順番にいろいろと歌って(カラオケボックスと同じ状態、笑)、でもそのうち妻子たちは飽きて、俺だけがマイク(マイクはないけど)を独り占め。

昔超歌いこんだハウンドドッグとか、昔ちょっとハマった森山直太郎とか平井堅とか、密かに自信がある演歌とか、アニソンとか... あれやこれや、上記2種類の歌い方を使い分けてみたり、キーもいろいろと変えてみたりして、実験に実験を繰り返した。しかしどれもぱっとしない。歌えば歌うほど、そして自分の歌についてウンチクを垂れれば垂れるほど、俺はドヨ~ンと落ち込んでいった。

またか... またここに逆戻りかよ...

どんどん落ちていく自分。
が、ふと気づき、俺はそこでぐっと思いとどまった。
待て。今こそ↓これだろ。

 『世界でいちばん自分を愛して』 (中野裕弓・著)

以前に読んだスピリチュアル系?の自己啓発本。自分をけなさない。自分にやさしく。世界中が敵に回ったとしても、自分だけは自分をかばってやらなければいけない...

もう自分のこと「下手、下手」言うな。そんなんじゃ、言霊で本当に下手になっちまうぞ。

俺はまあまあ上手い...
俺は十分魅力的...
いや、すごい可能性を秘めているかもしれない...
いやいや、俺はこのままでもう「完璧」なんだ!(笑)



...というわけで、

まだまだ悪戦苦闘は続きそうだ。テクニック的にも精神的にも、学ぶことはまだまだたくさんあるのだろう。でもそれが楽しい。

ちょっとのことで笑ったりいじけたり、舞い上がったり落ち込んだり... 40過ぎてこんなことで悩んでいられるって、たぶんすごく幸せなんだろうなぁ(笑)。

この際、悩みきってやろう。あがききってやろう。やることをすべてやりきれば、きっと清々しさが残るはず。その清々しさの中でなら、たぶんどんな結論も受け入れることができる...

ま、とりあえず、これからも楽しく、一歩一歩、ゴールに向かって突き進むだけだ。


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2011年7月15日 (金)

歌のTPO

《前回のつづき》

先日、懲りもせず放射能をめぐって大喧嘩した数日後。妻が一瞬、疲れと諦めの表情を見せた。まあ、いつも暗い溜息はついているのだが、その時は少しトーンが違ったようで... 「もしや」と思い、俺はそっと、優しげに、また持論を展開してみる。すると...

動いた... 少し、妻の心が。
伝わった... 少し、俺の思いが。

やはり俺たちには「何か」あるのかもしれない(笑)。

歌は闇雲に、力任せに歌ってもダメなんだろうな。伝わるか、伝わらないか、それは本当に微妙で繊細な、タイミングと力加減なのだろう。

とりあえず、夫婦の亀裂、修復? 安全宣言?(笑)


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 PS: と思ったら、また昨日は喧嘩...
    もうどうなるのかわかりません(苦笑)。

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2011年7月11日 (月)

熱唱の果てに...

放射能に対する感覚の違いから、俺たち夫婦はこの4ヶ月、結婚以来・最大最長の大喧嘩を繰り広げている。二人とも何とか自分の主張を理解してもらおうと必死なのだ。

妻がネットで原発情報を眺めては暗く溜息をつく。俺は妻への敬意を保ちつつ、静かに慎重に、言葉を選びながら声をかける。はじめは冷静な意見交換なのだが、いつしか売り言葉に買い言葉でお互い頭に血が上り...

それでも俺は、相手を言い負かすためだけにその場限りの嘘をついたりだとか、勢い余って思ってもいないことを言ってしまったという覚えはない。本当に心の底から、魂の奥の奥から出てくる言葉を、ありったけのエネルギーを込めて言い放ちつづけているのだ。本当にひどい大喧嘩が2、3度あったが、その時はまるで、愛と怒りに震えながら、涙ながらに大演説する金八先生のようだったよ(笑)。

しかしそれでも伝わらない。言葉を重ねれば重ねるほど、妻の心は遠のいていく。

それは喩えるなら... 例えば武道館のステージで、観客に向かって本当に本当の魂の叫びを熱唱し、本当に本当の自分のすべてを出し切った後に、喝采を浴びるどころか、逆に大ブーイングを受けたようなものだ。客席に静かに感動が伝わっていくどころか、憎憎しげな冷笑と嘲笑が会場中に広がり...

「他人と過去は変えられない」

自己啓発系の本でよく聞くこの手の教えが本当に身にしみた。これから人前で何かを歌おうとしている俺としては、ある意味いい経験なのかもしれない。

            《つづく》 


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 PS:事態はすでに良い方向に進み始めています。
  ご心配なく(笑)。

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2011年1月19日 (水)

歌もかよ。

先日の歌会(後述)の前日、自分の弾き語りをICレコーダーで録音してみた。

う~ん... (汗)。

上手くないのはもう随分前に気づいていたが、ちょっと待てよ。なんか前より下手になってねえか???

音程が微妙に(しかし確実に)ずれてて気持ち悪い。歌っている時には気づかないのだが...(汗)。

オリジナル曲なので、キーが高くて声が出ないとかではない。十分に自分の声域だ。なのにピッタリ合わせられない。特にロングトーンになると声が揺れてしまう。意識していないのに。これはカッコ悪い。

習字でいうと、上手い人と下手な人は「一」を書いただけで違う。上手い人は大きく書いても小さく書いても、太く書いても細く書いても、ズバーンと芯が力強い。迷いがないとでも言おうか。下手な人は何をどう書いても、何となく頼りない。俺の声はそんな感じなのだ。

何というか、あれですかね...

歌声も老化するんでしょうか。ダンスをした時に感じた筋肉の衰え、最近気づいてしまった髪の衰えに続き、声までも・・・

このまま放っておいたらヤバイのかも。やはり日常的に歌うか、何かボイトレめいたことをしないとなあ...


takuya もうすぐ41歳、↓応援してね。heart01
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2010年1月29日 (金)

子守唄

先日、体調を崩した妻に代わって、久々に子どもたちの寝かしつけをした。ハイテンションの子どもたちがようやく静かになり、そろそろ眠るかなという時、とどめを刺そうと思って、子守唄を歌い始めた俺。

♪ね~んね~ん、ころ~り~よ~、おこおろ~り~よ~、
ぼぉぉや~は~、よい子~・・・♪

すると娘(2歳)が、

「もういい・・・」

「え? あ、ごめんごめん、ちょっと低すぎたね。じゃ、もう一回」

(オクターブ上の裏声で)
♪ね~んね~ん、ころ~り~・・・♪

娘、「もういい・・・」

妻、爆笑。

嘘のつけない子どもからの率直なダメ出しは、けっこう凹む・・・(苦笑)。


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2009年8月28日 (金)

恥ずかしグッズ

『ビューティー・ボイス・トレーナー』(¥4800)

ついにこんなのまで買ってしまった(笑)。

くわえながら「ウ~ウ~」言うと歌がうまくなるというマウスピース。

ま、やれることは何でも・・・

半信半疑でしばらく頑張ってみます。


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