曲づくり(2010秋)
今月はじめ、当ブログ・コメント欄でお馴染みの小林さんから、1通のメールをもらった。「今月20日の『農家の歌会』、ご一緒しませんか」とのお誘いだった。
悩んだ。「歌会に行くのは天ちゃんの日だけ」と決めているし、本番までもう2週間を切っていた。う~ん...
話は前後するが、やはり当ブログのコメント欄に先月、ぶんちさんという方が励ましのコメントをくれた。ぶんちさんは自身がバンドマンであると同時に、ネットを通してバンド初心者へ情報提供をするという面白い活動をしている。コメントをきっかけに俺たちは何度かメールのやり取りをし、ぶんちさんは俺にもいくつかアドバイスをくれた。中には核心を突いた痛い指摘も・・・
そんなわけで、小林さんからメールが来たとき、「ああ、これも天のお導きなのかな」と思った。「ぐずぐずしてんなよ」という・・・
よし、行こう! そう決めた。
ところで今年の俺の目標は「オリジナル10曲完成」。でもぶっちゃけ、もういいかな、と思っていた。仕事(翻訳)や家事で頭が一杯で、とてもオリジナルを作っている気分ではなかったからだ。4年前に誓った「40までにプチデビュー」もすでに諦め、心の中にはもう随分前から新たな計画がある。その計画に合わせて、ゆっくりと進めていけばいいやと。
でもちょっとだけ計画を変更だ。とりあえず1曲。作りかけの7~8曲のうち、1曲だけ完成させよう。期限は12日後の歌会。そこでいきなり発表する。こうして突然降って湧いたように、諦めかけていた曲づくりは始まった。
今回の曲で描きたかったのは、もうかれこれ10年前のこと。当時俺は新婚早々会社を辞め、通訳ガイド試験の専門予備校に通っていた。毎日毎日、目を三角にして英語ばっか勉強している俺。それを妻目線で歌うというコンセプトだ。
この曲は始めにギターのリフが出来ていた。4年ほど前、ぎたろーギター教室(仮名)で高野寛や斉藤和義をコピーしていた頃に覚えたコード、「F♯m7(11)」を使ったゴキゲンなリフ。そこに出だしの歌詞がすっぽりハマっていた。
今年の春の曲づくりでは、さらに歌い進めてオチ的な部分もでき、一応1番が完成。歌詞が浮かばないところはとりあえずスキャットで埋めておいた。
さて、今回はその続きなのだが、どうにも2番の歌詞が浮かばない。言いたいことは幾つかあるのだが、字数が合わない。オチがつかない。聞く人に分かりにくい、等々。オリジナルなんだから何でもアリだとは思うのだが、この曲に関しては、どうしても何かちゃんとした正解があるような気がしてならなかった。
1番から話を広げてみたり、逆にしつこく深めてみたり、歌詞の構成を入れ替えてみたり、俺は苦しみながら言葉を探した。
ただ今回は、1日中悩み続けるようなことはしなかった。毎日夕方に30分と時間を決め、少しずつ悩んだ。この作戦はけっこう功を奏し、不思議なもので前日にどうにも煮詰まっていても、1日置くとポンっと言葉が見つかったりした。また、曲は出来上がっているので、とにかく鼻歌で延々弾き語っていると、ふと言葉が浮かんできたり・・・ちょっとは曲づくりのコツをつかんできたのかもしれない。
こうして毎日ちょっとずつちょっとずつ言葉は埋まっていったが、やはり何となく全体にパっとしない。自分の中のOKが出ない。
あと3日、あと2日、本番が迫る。 う~ん、間に合わない・・・
完璧を目指すか、適当なところで妥協するか。
やっぱ歌会行くの止めようか・・・
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