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2012年3月 2日 (金)

歌会日記(9)

前回の歌会からたったの2週間。俺にしては異例のハイペース。それは今回のゲストが大学時代の後輩「Aけん」だから。ところが当日の2日前、Aけんから電話があり、「(相方の)J君が右手の指を剥離骨折...」。Aけんは「俺がひとりで弾き語るしかないかな...」などと言っていたのだが、翌日また電話があり、「の、のどが...」。なんと自分も風邪で声が出なくなってしまったようで...


2月18日(土) 晴れ

でも当日、この日は当ブログ・コメント欄でお馴染みの「天ちゃん」もゲスト・シンガーの1人。持ち前の「集客力」でたくさんのお友だちシンガーを集めていた。Aけんも歌うことは断念したものの、職場の同僚を2人も連れて登場(しかも1人は超フォーク人間、有望な常連候補?笑)。そんなこんなで店は久々に満員。ちょっと前の賑やかな歌会が戻ってきた。(Thank god!)

1番手はAけんたちのピンチヒッターに急きょ指名された「りえぞう」さんと「ダニエル」さん。ダニエルさんの反原発ソング『原発のいらない子どもたち』はよかったなあ。

2番手は俺の知らない男性。何やらニヤニヤ、何となく「ダラ~」としたオヤジ(決して悪い意味ではない!)だったが、魂のこもったビートルズ等を熱唱し店を沸かせた。

3番手(トリ)は「天ちゃん&りえぞう」さん。天ちゃんはここのところ体調があまり良くなく、話をしていても弱気発言が多いのだが(笑)、やはりお客が満員だとヤル気倍増。絶好調時の90%ぐらいまでは回復かな?


さて、歌会「お客さん編」。俺は司会進行役の天ちゃんにお願いして、なるべく出番を遅らせてもらった。なぜなら待っている人が2人もいたから。1人は当ブログ・コメント欄でお馴染みの「小林さん」。前述のように小林さんからはミニギターを買ってもらっており、この日はいよいよそのギターのお披露目。仕事で遅れるという小林さんの到着を待ってから歌いたかった。

そしてもう1人は...

小林さん同様、このブログを通して最近知り合った「竜くん」。竜くんの場合はコメント欄より先にメールが来た。
趣旨は↓こんな感じ。

詩唄いを目指して早20年...
こんなブログ無いかな~と思っていたら有りました。
来年はデビューしたいと思っている者です。
構想は20年以上前から、行動は去年から...
目標は某テレビ番組の紅白...
私195●年生まれの若造です。
このブログはさださんの『空缶と白鷺』からたどり着きました。

正直、はじめは「とぼけたオヤジが舞い込んできたな~」なんて思ったのだが、その後何度かメールをやり取りしているうちに分かったことは、この人は以前、『たけしの誰でもピカソ』というテレビ番組に何度も出場していたアマチュア芸術家だということ。意外とすごい人だった!(驚)

【↓check it out!】
http://talent.yahoo.co.jp/pf/detail/pp392369

【↓竜くんのコメント欄登場はコチラ】
ギター降臨、そして...

ま、「類は友を呼ぶ」と言うし、このブログがこういう変な人を呼び寄せたってことは、俺的にも何かすごくいい兆候なのではないかと...(笑)。それにしても、さだまさしファンで、構想20年で、「デビュー」を目指してるって、ホント俺そっくりだよな(苦笑)。

で、この「竜くん」を歌会に誘ってみたら「仕事(焼き芋屋!)が終わったら駆けつけるんで待っててね」とのことだったので、俺は会ったこともないこの人をそわそわしながら待っていたわけ。せっかくなら俺の歌も聞いてもらいたかったし。

そうこうしているうちに小林さんは登場。でも竜くんはなかなか来ず。歌会「お客さん編」はどんどん進んでゆく... 仕方がないので歌うことにした。

今回用意していたのはオリジナル2曲。『種を蒔く』と『第4コーナー』。今回は後輩のAけんと「対決」するつもりだったので(笑)、Aけんにはまだ聞かせていないオリジナルで勝負しようと。Aけんのオリジナルは聞けなくなってしまったけど、竜くんが来るのなら、やはり自己紹介がてら、オリジナルで自分をさらけ出そうと...

『種を蒔く』
ぶっぶー。だめ~downbearing。なんか調子が出なかった。前日までの練習で、キーとか、声の出し方とか、上手いとか下手とか、そういうことで悩んでいたら(後述)、本番でも迷いが出てしまって、マイクと口の距離とか、ギターの音量とか、すごく気になってしまって... 全然歌に集中できなかった。大事なところで歌詞噛むし、立っている足はやっぱり浮つくし... おい、もう何回ここで歌ってんだ? この期に及んでまだ緊張するとは、情けないを通り越して、ちょっと怒りがこみ上げて来たよ... う~ん、おかしいなあ。家ではなかなか気持ちよく自分に酔えるんだけど...weep

『第4コーナー』
歌前のMCで思わず、「なんか緊張しますぅ... 皆さん緊張ってしないんですかぁ?」と弱音を吐くと、会場からは「するよ」「するする」と励ましの声が。おお、ありがとう! 気を取り直して元気に歌い始めた。でもまあ、やっぱり出来はイマイチ...

で、1番を歌い終わるあたりで... カランコロ~ン♪ と店の扉が開いた。竜くんだ! 竜くんも俺に気がついた。お互いメールで顔写真を見せ合っていたからだ。それにしてもどういうタイミングで登場してんだよ(笑)。俺は会釈と愛想笑いだけでは気が済まず、ギターを弾いたまましゃべり出した(前に GO君がやってたように)。

「え~っとですね、あちらに只今到着しましたのが、たけしの誰でもピカソでお馴染みの?万能文化芸術家?北本竜一さんで~す♪...」 みたいな。

俺、リズム感とかあんまり良くないんで、ギター弾きながらしゃべるとか上手く出来ないんだけど、とりあえず強引にねじ伏せ、歌詞の2番に繋いで続きを歌った。でもまあ、やっぱ心の動揺は隠せず、サビは歌詞が順不同になるし、もう頭も演奏もぐちゃぐちゃだったよ。


でも竜くんが来てくれたので気分は良かった。演奏を終えて改めて皆さんに竜くんを紹介し、竜くんも軽く自己紹介をした。

「...10年ほど前に家業の水道工事会社が潰れまして、会社にあった廃材を使って、それこそ夢遊病者のようにいろいろと作りはじめ... そのときタイミングよく『誰でもピカソ』から声がかかって... 最初に作ったのが...」(以下、多少下ネタなので省略、笑)

俺は席に戻り、改めて初対面のごあいさつ。でもメールでかなりやり取りしていたし、『誰でもピカソ』出場時の映像も送ってもらって見ていたので、動く竜くん、しゃべる竜くんを見ても、初めて会うような気はしなかった。竜くんも俺のブログをけっこう読んでくれたようだし、お互い「あれ?こんな人のはずじゃぁ...」ってところは全然なく(たぶん)、とてもスムーズに打ち解け合えた。


歌会「お客さん編」はつづく。小林さんが「浜田麻里」と「AKB」をやったり(チャレンジャ~!笑)、松山千春のそっくりさん(超うまっ!)がいたり...


竜くんの番が回ってきた。何かやってくださいという皆の声に、「いやいや、今日はまだ、準備ができてませんので...」。竜くんはギターを練習中らしいのだが、ギターに関してはかなりシャイで慎重派... そんなところも俺と似ている(苦笑)。

嫌がる人を強引にやらせる俺ではないし、店ではないが、俺が「じゃあ、トークだけでもお願いします(笑)」と振ってみたら、いそいそとステージに向かう竜くん(笑)。さすがアートバトル・チャンピオン!


以下、竜くんのトークから抜粋&編集。

「若い頃、さだまさしさんの『転宅』という歌を聞きまして、人生の理不尽というか、不可抗力というか、そういうのを感じて...」

「今まで10数年、いろんなものを作ってきましたけど、なんせ置く場所がない... ギター1本で表現できる芸術っていいよなって、ま、そういう不順な動機でもあるんです」

「私の最終目標はストリートなんです。紅白も出るでしょうし、武道館でもやるでしょうけど、私が本当にやりたいのは、ストリート、ストリートなんです...」

「今の子どもや若者たちを見てて、ちょっとかわいそうだなと... 学校や社会は、ああしろこうしろって言いますけど... 本当はもっと自由でいい... ただ褒めてやればいい... そういうことを伝えたいなと...」

「60のオッサンが若者つかまえて説教しても誰も聞かないし、下手したら連れて行かれちゃいますけど(笑)、でもギター持って何か歌ってたら、面白がって聞く人もいるんじゃないかと...」


ま、こんな感じ。そのあと女将のMさんが「せっかくだからカラオケでも」と勧めると、「それじゃあ...」と言って、さだまさしの『寒北斗』を歌った。渋い選曲(笑)。誰も知らなさそうだったけど、俺はよく知ってるよ。scissors

その後も竜くんは俺相手にいろいろと語ってくれた。「コピーをやる意義について」、「言霊について」、「生まれ変わりについて」...


  えーっと、またちょっと長くなってますが...(汗)
  もうちょっと、もうちょっとだけ書かせてね。m(_ _)m


ま、そんなこんなで俺はエキサイティングな時を過ごし、歌会「お客さん編」もそろそろ終わろうかという頃...

カランコロ~ン♪

ひとりの青年がギターケースを担いで店に入ってきた。見慣れぬ顔。この店に似つかわしくない若さ(笑)。でっかいガタイに不釣合いな色白の童顔が印象的だ。聞けば雑誌だかネットだかで「農家の歌会」のことを知ってやってきたらしい。今日は珍客万来だな。最近ギター始めたのかな? なんか初々しいなあ... 若いっていいなあ... (なんて思っていたのだが...)

で、歌会「お客さん編」のラストバッターとして、この青年(HDI君)がステージに立った(座った)。夜も更け、お客さんもだいぶ帰ってしまっていたが、残ったオジサマたち(含む俺)は、子どもを見守るような温かい眼差しで彼の第一声を待った。そして...

ボブ・マーリーみたいになりたいよ~♪

・・・ でもなれないよ~♪ (だったかな?)

とにかく、なかなか良かった。度肝を抜くとまでは行かないけど、歌詞が1フレーズ1フレーズ、心に飛び込んでくる。曲は単純なスリーコードで、言葉数も少ない。でも何故かひきつけられ、最後まで聞いてしまう。う~ん、やるなあ...

2曲目。今度は、「だれか一緒にやってくれませんか?簡単な曲なんで」と言って天ちゃんを引っ張り出したした(笑)。はじめての場所で、すごい度胸...。どんな曲だったか、ちゃんとは覚えてないが、スリーコードに乗せながら

愛してる~♪ 愛してる~♪

と連呼・絶叫。う~ん、やるなあ...。聞けば小学校だか中学校だかからギターを始め、人前で歌うようになってもう何年も経つとか。ちょっと前までは、国立にある老舗ライブハウス『地球屋』にレギュラー出演していたらしい。道理で... 参りました。m(_ _)m

ちなみに『地球屋』には俺も昔、パンクバンドのベースとして1回だけ出たことがあるよ(自慢?)。
check it out! → 『SALMON


で、HDI君がステージを終えて席に戻ってくると、竜くんが「あの出だしあたりの歌詞の、『○○○』は『△△△』のほうがいいんじゃない?」と、いきなり食って掛かった(汗)。さすがアートバトル元チャンピオン(笑)。俺が「いや、あそこは『○○○』でいいんじゃないっすか」と反論すると、「ぬぁにを~!喧嘩すっか?(笑)」と... 一言の歌詞について、こういう議論ができることがとても嬉しかった。


歌会「お客さん編」(1巡目)が終わり、ステージではオジサマたちが2順目の演奏をマッタリと楽しんでいる。そのうち俺にもお声が掛かった。俺は先ほどの不甲斐なさもあり、若者のHDI君に刺激を受けたこともあり、よっしゃ! と。

大往生 (key:D)
思い切ってできた。ほとんど緊張せずに。ヤケクソというか、開き直りというか。HDI君に向かって、竜くんに向かって、どうだ!(いや、どうです?)という気持ちで。何というか、はじめて「攻め」の気持ちで歌ったのかもしれない...

席へ戻ると竜くんが good 「よかったですよ。歌詞だけ読んだ時は『う~ん(イマイチ)』って感じでしたけど...」。竜くんは「歌が人に伝わるかどうかって、バイクのエンジンをかける時の、ギアが噛むかどうか...」みたいな表現をしていた。


さらに夜が更け、お客さんはどんどんいなくなってゆく。竜くんも「春になったらまた会いましょう。温かくなったら焼き芋屋は終わりですから」と、再会を約して帰っていった。


店には最後の5、6人。俺はHDI君とトーク。あれこれインタビューした(最近の俺はけっこう積極的)。「普段どんな音楽聞いてんの?」「目標は?(プロとか目指してんの?)」など。ついでに俺の最近の悩みについても相談してみた。歌い方とか、声の出し方とか、要するに「自分の声」って一体何なんだ?みたいな。

するとHDI君、「それ、ちょっと前の俺ですよ。そのうち抜け出せますよ」と。こんなことも言っていた。ギターにしろ歌にしろ、上手くなろうとすると(テクニックを追い求めると)結局誰かに似てきてしまう... そういうのはやめた。今は楽しさに主眼をおいて、なるべく「抜いて」歌うことを意識している...みたいな。

やっぱそうなのか。こういう人(生まれながらに迷いなくその道を歩んでいる人)でも、やっぱそういうところを抜けてきてるんだな。そう思うと、何か俺も同類のような気がして嬉しかった。っていうか、こういうアーティスト談義みないなことが出来たことが、すごく嬉しかった。ま、今回は一方的に教えを乞うただけだったけどね。


ふ~っ... 今回の歌会も濃かったなあ。最近の歌会は出会いがいっぱいで、考えることもいっぱいで、毎回お腹一杯。ブログもつい長くなってしまう (うぅ...グッタリ、苦笑)。

でもこれからもきっと、もっともっといろいろな人に出会っていくだろう。こういうことにも少しはタフになっていかなくては...


       《歌会日記(9)おしまい》


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07. ぷちぷちライブ」カテゴリの記事

コメント

音楽を通しての出会い、良いよね。
最近Takuyaさんを通しての出会いが、結構あります。
いつも「歌会」参加と仲間を連れてくる事、ありがたく思っています。

そんじゃ又、次回歌会で!

投稿: 天ちゃん | 2012年3月 4日 (日) 06時47分

>天ちゃん
こちらこそ、天ちゃんのお蔭でたくさんの出会いがあります。
今思うと、天ちゃんとの出会いは本当にデカいです。
今後ともどうぞ宜しくお願いします。m(_ _)m

投稿: takuya | 2012年3月 5日 (月) 05時44分

私もtakuyaさんのおかげで出会いがありました。
このブログがなかったらいまだにギターはケースの中で眠っていたかもしれません。
ギターを再開したおかげで地元でも出会いがありました。
本当に二人には感謝しています。
あっ、4月28日は前回と同じくらいには到着できそうです。今後もよろしくお願いいたします。

投稿: 小林 | 2012年3月 5日 (月) 22時01分

おつかれさま~~~!(o^-^o)
楽しかったです!って子供の日記みたいですが
ほんとに楽しかった
タイミング悪く?入店いたしまして失礼しました
( ̄ー ̄)ニヤリ反省しないけど、、、、
それにしても、takuyaさん、しっかり要点を
掴んで書いてますね 仕事がらでしょうか?? 私も負けじと何日も、気のきいたコメント考えていましたが あきらめました、、、、

私が帰った後の事も判って良かったデス!
HDI君も良いキャラクターで楽しかった

又色々語り合いましょう
次も期待してます!

投稿: 竜くん | 2012年3月 6日 (火) 23時21分

>小林さん
こちらこそ!いろいろと感謝感謝です。
もらったギター、家ではゴキゲンに弾いてますよ~(笑)。

ああ、なぜ小林さんはこんなに優しいのか。
ああ、人はなぜ、こんなに優しいのか...

ギター弾きはみんな友だち、人類は皆兄弟...
ってことですかね?(笑)

では、「4.28」に!
 
 
>竜くん
お疲れ様でした~♪
遠路はるばるお越しいただき本当に嬉しかったです!

「しっかり要点を掴んで...」↑ そう言っていただけてほっとしました。竜くんのこと、どう書いていいのか、どこまで書いていいのか、すっごく悩みましたんで。でも、これぐらいのことが数時間でささっと書ければいいのですが、げっそり2週間もかかっているようじゃ「物書き」の仕事はできませんね...(超・苦笑)。

竜くんと俺の、歌うたいとしての人生は今始まったばかり(まだ始まってない?)。これからが楽しみですね! お互い頑張りましょう!

「4.28」も是非!

投稿: takuya | 2012年3月 7日 (水) 11時23分

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