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2013年1月25日 (金)

わが家の絶対音感教育


ついでにこれも書いておこう...

音楽をやっている人間に子どもができると見る夢。その1つに「わが子に絶対音感を!」があるのではないだろうか。特に親自身が音楽を始めた時期が遅く、エリート音楽人との差がどうしても気になる場合には「せめてわが子には!」と思うのだろう。実は、まあ、妻がその口で...(苦笑)。

息子のときも娘のときも、妻はしきりに音楽をやらせたがった。とは言っても毎日普通に仕事があるので、本当に何かをやらせるのなら俺が本気にならなくてはならない。俺的には、クラシック一家でもないのにそこまでしなくても...

まあ、俺も後発の音楽人。コンプレックスは多分にある。ただ俺の場合、「その思いを子どもに!」とは思わない。何か習うのなら俺が習いたいし、夢なら俺自身が叶えたい。いつでも主役は俺、俺、俺...(笑)。で、とりあえず俺が勉強してみることにした。(→『絶対音感』)

まずは俺の勉強。ついでに息子(当時4歳半)を使って実験、というスタンス。あわよくば俺にも絶対音感が...(笑)。

やり始めるとつい本気になるタイプ。

以下、わが家の絶対音感教育について簡単に書いてみる。


使ったテキストは↓これ。

『新・絶対音感プログラム~才能は身につけられる~』
(江口寿子・江口彩子共著)

絶対音感習得の方法には2パターンある。1つは単音から始めて和音に広げていく方法。もう1つは和音をマスターしてから単音に分解していく方法だ。俺がやってみたのは後者。和音と「色の旗」を結びつけて遊び感覚で覚えていく。用意するのは色画用紙と割箸で作った三角の旗。

 ド・ミ・ソ(C) → 赤の旗
 ド・ファ・ラ(F) → 黄の旗
 シ・レ・ソ(G) → 青の旗 など全15~24和音

で、ピアノの鍵盤が見えないように息子を立たせたら、まずは俺がドミソを「ジャ~ン♪」と弾いて「これが赤な」と教える。で、「赤が聞こえたら『あか~』って言いながら赤の旗を上げてね」。

 「ジャ~ン♪」「あか~」「正解!」
  「ジャ~ン♪」「あか~」「そう!」
   「ジャ~ン♪」「あか~」「よ~し!」・・・

これをひたすら繰り返す。1回1~2分。1日3~4回。約3週間、ずっと「赤(ドミソ)」だけ。息子はわけもわからず楽しそうにやってくれた。子どもは無邪気だ(笑)。練習の後には「よ~し、よくやったぁ」と抱っこしてハグハグするのも忘れずに。

3週間後、いよいよ黄色(ドファラ)に進む。俺がドファラを「ジャーン♪」と弾いて「これが黄色な」と教え、「さあ、赤と黄色、どっちが聞こえるかな~」。

 「ジャ~ン♪」「あか~」「正解!」
  「ジャ~ン♪」「あか~」「そう!」
   「ジャ~ン♪」「あか~」「よし!」・・・

 「ジャ~ン♪」「あか~」「そう!」
  「ジャ~ン♪」「あか~」「そう!」
   「ジャーン♪」「きいろ~」「正解~っ!」

「よ~し!すごいすご~いっ!」と大ハグ(笑)。散々聞いてきた赤との違いで黄色はすぐにわかる。最初は赤と黄色の割合は 9:1 ぐらい。徐々に 8:2、7:3 と黄色の割合を増やしていき、2週間後には 5:5 。どっちを先に弾いても確実に赤と黄色を聞き分けられるようになった。

同じやり方で青(シレソ)を3週間でクリア。ただ、毎日々々朝昼晩とやっていると、さすがに飽きる(息子がね。俺はやる気満々 笑)。英語のときと同じで、機嫌のいいときに上手~く誘わないとやってくれない。眠かったり、他の遊びに気をとられてたりするとミスを連発し、益々やる気が失せてしまう。

次の3週間で黒(ラドファ)もマスター。ほぼノーミスで4種の和音を聞き分けるようになった。妻と俺が驚愕の表情で「すごいね!」と言うと、息子は「かんたんですよぉ」とおどけた。

しかし息子の快進撃もここまで。緑(レソシ)が加わって5種類になると混乱してミスが多くなった。どうやら黄色と緑が同じに聞こえるらしい。間違えるからつまらない。つまらないから練習しない。練習しないからわからない...という悪循環に陥り、練習は1日1回がやっと。まったくやらない日も増えていった。それでも5ヶ月間、俺と息子は細々と練習を続けた。

混乱してきたときの対処法も上記教則本には書いてある。でも俺、英語と違って音楽は... 説明を読んでも理解するのに時間がかかって辛い。順調にいっている時は楽しかったが、嫌そうな息子を見ていると、「そこまでしてやることか...」という疑念が湧いてくる。

倦怠感(諦めムード)と戦う最後の手段。「マスターしてから次に進む」という原則を無視してオレンジ(ミソド)をスタート。しかしそれも焼け石に水だった。

そんなある日、家族の会話。

妻:「最近、音楽の練習やってないんじゃないの?」
俺:「あ、よし、ひなた! 音楽の練習~っ!」
息子:「ひなた、もう音楽の練習 やりたくない...」

 カンカンカ~ン♪ (ゴング音)

 習い事の大原則 : 嫌がったら止める。

というわけで、
約10ヶ月に及ぶ息子の絶対音感教育は終わった。


ちなみに上記教則本の先生は、当然のことながらピアノ教室を開いており、この絶対音感訓練も、普通のピアノの練習(曲を弾く練習)の補足としてやっている。

ところが俺ときたら、いくら旗を使ってゲーム的にやったとはいえ、これだけをストイックにやっていたわけだから、つまらないのは当たり前。あまりにも体育会的な、音楽的でない、バカな練習だったかもしれない(苦笑)。

でもまあ俺としては、息子との良い思い出ができた。
息子よ、ありがとう。ごめんね。(笑)


それから数年後...

で、娘のほうは、妻の意向で某チェーン系の音楽教室に通っている。この教室に「幼児科」から通っていると自然と絶対音感がつくこともあるらしい(少なくとも音感はよくなるよな)。

幼児科は保護者同伴なので、俺も毎週レッスンを一緒に受けている。happy01scissors 俺の音感も良くなりそうで嬉しい。最近は俺、「ヘ音記号」が読めるようになってきたよ(笑)。娘がレッスンを楽しんでいるかは微妙だが、俺の音楽力向上のために是非、娘にはレッスンを続けてほしい。


そして最近、音楽が嫌いになりかけていた息子も、同じ場所でピアノを習い始めた。きっかけは、娘と俺がレッスンを受けている間、ひとりでロビーで待つのが嫌だったから(笑)。でもまあ、毎回楽しくレッスンを受けているようで(娘より全然楽しそう)、めきめきと上達している。

絶対音感トレの傷は、もう完全に癒えたと思われる。


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